万年筆のコト、クロスステッチのコト、スクラップブッキング…お気に入りのコトを気ままに書いてます。
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息がとまるほど
評価:
唯川 恵
文藝春秋
¥ 530
(2009-09-04)

「恋愛小説家と言えば誰か」と尋ねられたら、
私は彼女の名前を真っ先に挙げると思う。
どんな女性なのかなぁ…と興味は尽きないが、
あまり知らない方が幸せっていうこともある。
それは私が昔から恋愛小説家なんて、
大なり小なりナルシストに違いない!と勝手に思っているからだ。

さて、今回の短編集ですが。

1話目のありそうなシチュエーションに思わずニヤリと
笑ってしまったことに始まり、
現実にありそうな物語にどっぷりと浸ってしまいました。

どうも甘い話より、
少しひねった物語の方が私は好きらしい。
恋愛小説を読む割に、
ハーレクインロマンスにはまらないのは、きっとそのせいだ。

この短編集を読み終わり、
ふと思い出した瀬戸内寂聴さんの言葉。
「恋は2年で終わる。もって4年だわね。」

息がとまるほどの恋の先に、あるものはなんだろう。


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ラスト・セメタリー
ホラー小説は割りと好きで、読んでいる方だと思う。
かと言って、ホラー映画が好きってわけではない。
むしろ苦手な方だ。
妄想好きの癖に想像力に乏しいのか、
活字はあくまで活字で恐怖心が和らいで、私にとっては丁度良い怖さになる。
だからホラー小説を読むことは好きなのだ。

で、こちらの小説。
単なるホラー小説かと思いきやミステリ要素もあったりして、
こんなに物語の続きが気になったホラー小説は初めてかもしれない。
しかも帰りの電車で読むんじゃなかったと後悔するほどに、
怖い思いをしたのも初めてだった。
そして思わず、ホラー好きの知り合いに「読んでみて!」と
オススメしてしまった(笑)

半分以上読み進めないと、
話の全貌らしきものが見えてこないので(私の理解力のせいもあるだろうが)
何が一体どうなってるの?!とパニックになりそうな怖さがある。
かと言って「呪怨」のような理不尽な恐怖ではなく、
自分に思い当たる節があって、
ジワジワと追い詰められるような恐怖が恐ろしいのだ。

人間が人間として生きられるのは、
「今まで経験してきた過去の記憶」によって成り立っていると思うと、
今の自分は本当の自分なのか?と思わず自問自答してみたくなった。

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群青の夜の羽毛布
今更感がありますが、
避けては通れない気がしていた小説の一つです。

エキセントリックな印象の女性に惹かれていく大学生。
それぞれが小さな、そして大きな嘘を重ねて生きている。
真実の重みは、とても羽毛布とは思えぬ重さだ。

じっとりと体に何かが纏わりつくような湿り気に、
どうも気持ちが落ち着かなかった。
恋愛小説…なのか?
到底幸せな気持ちになれそうにない物語ではあるが、
最後に多少の希望が感じられるのが救いか…

時間を置いて、
もう一度読み返してみたいと思う。
年齢とともに受ける印象は変わるのだろうか。

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秋の森の奇跡
この小説の広告で
「賛否両論の嵐」という一文が載っていた。
単なる恋愛小説ではないが、
不倫の話になるのでダメな人には
受け入れがたい内容になってしまうのかもしれない。

不倫肯定派ではないが、
否定もし切れない物語だと思う。
ただ・・・
そこまでして結婚生活を続けなければならないものなのか
というモヤモヤが心に残って気持ち悪い。

人間誰しもがいつかは向き合わなければならない、
自身の老い
親の老い
という時間の経過と受け入れなければならない事実の生々しさに、
うっかり小説を読んでいるのだということを忘れそうになる。

通勤時間を使って本を読むことが多い私ですが、
駅に到着するまで没頭してしまい
慌てて降りるということを繰り返してしまいました。

元々小説を読み出すと周りの音が聞こえなくなるタイプですが、
この物語は特に深く入り込んでしまったように思う。

林真理子が普段どんな話を書いているのか、
正直良く知らないが
ねっとりした重さに彼女自身が重ねてきた年齢と経験を
垣間見る思いがした。

以下ネタバレ↓
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予知夢
評価:
東野 圭吾
文藝春秋
(2003-08)

言わずと知れたドラマ「探偵ガリレオ」の原作シリーズ。
シリーズものはどんなに最新刊があっても、
長編が出版されていても、
1作目から読まないと気が済まない私。
ということで、
シリーズ2作目を読破致しました。

短編小説集は何となく苦手な私なのですが、
こちらのシリーズは、実に面白い。
サラリと読めるにも関わらず、
トリックは無理のないものが多いし、
刑事草薙と同様に科学には縁のない私も、
へぇ〜とかほぇ〜とか感嘆させられることが多い。

主人公は勿論、ガリレオこと湯川なのだけれども
彼に次々と事件を持ち込む草薙もかなり良い味出してます。
というか、もう大好きです(笑)
私なら湯川ではなく、草薙に惚れるね(笑)

詳細は読むほうが早いと思うので書きませんが、
最後に収録されている作品…
ザラッとした後味は、夜に読んではいけないお話です。

JUGEMテーマ:ミステリ
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東京公園
失敗した!
読み進めて数ページ。
私が最初に抱いた気持ちは、この一言だった。

なんだ、このゆるーい感じの文章は!
うーん…気持ち悪い。

恋愛小説は嫌いじゃないし、
チョコチョコ読んでいるハズだから
甘い感じとかほんわかした感じとか受け入れられるハズなのに、
どうも違和感を感じてムズ痒い。

勿体無いから取りあえず最後まで読むぞ!
と、思考を切り替えて読み進めると…
どうも小路幸也氏の術中にハマっていたようで(笑)

モラトリアムな時期を過ごす大学生らしい感性と、
物事を理知的にとらえようとする大人の違いが切ない。
登場人物の誰もが優しくて、
不器用でまっすぐで…いいよ、いいよ!と
一人頷いている自分に苦笑。

いわゆる甘い恋愛小説ではないのだけれど、
優しくスルリと心に入り込む文章に
心地よさを感じた一冊でした。

失敗って思ってごめんなさい。


↓以下ネタバレ

 
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さまよう刃
評価:
東野 圭吾
角川グループパブリッシング
¥ 740
(2008-05-24)

映画原作ということで、
本屋に平積みになっている一冊。

東野圭吾の本の中で、
映像化し易い一冊ではなかろうかと思う。
善悪がはっきりと分かれている物語というのは、
話が立っているし
観ている方も感情移入し易いものだと思うから。

一気に先が読みたくなるものの
話の重たさにしばしば小休止を入れたくなる作品。
登場人物のどれに自分を当てはめても、
サラリとは読み進めない重たさが良い。
深く悩めば悩むほど、
何事もなく平凡に生きていることの幸せを感じるかもしれない。

あらすじの奇抜さはなく、
物語の深さを楽しんで再読してみたいと思う本でした。


↓ 以下ネタバレ
 
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