万年筆のコト、クロスステッチのコト、スクラップブッキング…お気に入りのコトを気ままに書いてます。
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王の男
韓国王朝時代のものが好きで良く見ていますが、
正直これは「むむむ…」とうなってしまった。

色んなものを詰め込み過ぎて、
着地点が分からなくなった…そんな印象が拭えない。

自分たちの理念を曲げない芸人の野心を描きたかったのか、
身分を超え、性別も超える愛情の美しさ、哀しさを描きたかったのか、
私にはどちらも中途半端になっているように感じられた。

映像は美しいし、
俳優たちの体の動きや表情の豊かさは素晴らしいと思う。
特にヨンサングンがだんだん狂気を孕んでいく様は、
背筋がゾクゾクするほどに恐ろしく鬼気迫るものがあった。
愛されずに育った子供の行く末を見ているようで、
暴君とはいえヨンサングンの哀しい人生に胸が痛くなる。
愛し方を知ってさえいれば、もっと違った結末になったかもしれないのに。

主人公のコンギル(イ・ジュンギ)の美しさは恐ろしい。
男性でもなく、かといって女性らしいとも言えない。
中性的という言葉では片付けられない透明感。
これを観るだけでも満足できるかも。
劇中劇の下品さに耐えられる方は是非。

あ、個人的には非常に面白かったです(笑)

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マリー・アントワネット
美しい風景と、ドレス・小物たちに完敗。
それだけでも見る価値があると思う。

歴史モノとして観る映画ではない。
娯楽映画としては、世間が言うほど悪くないと思う。

マリー役のキルスティン・ダンストの表情の変化に
久々に良いよ!この女優さん!と拍手した。
決して14歳には見えないけど、
天真爛漫でキュートなマリーを好演していたと思う。

反対に余り表情に変化のない夫・ルイ16世。
彼女の無垢な笑顔に、仕草に
恋をしているんだな・・・と感じる柔らかな表情の変化が
とても印象的だった。

足りないものが沢山あるかもしれないけれど、
緩やかに確実に母親へと成長していく姿は
とても美しかった。

幸せな結婚生活を夢見ていたのだと思う。
優しい夫に可愛い子供たちに囲まれ、
美しいモノ・綺麗なモノだけを見つめるような生活。

夫として若すぎたルイとの結婚は、
そもそもが間違いだったのだろう。
仮にルイがもう少し大人の男で、
14歳のマリーを見守れるくらいだったなら、
彼女の夢見た生活を手に入れることが出来たのかもしれない。

ただひたすらにマリーを責め、
子供を産めと命令し続ける母親。
フランス皇太子として、
夫としての責務を果たさない夫。
望んでした結婚でもないのに、
周囲の期待に応えようともがくマリー。

最後の自尊心が粉々に砕け散ったとき、
彼女の破滅への人生が始まってしまったのだろう。
泣き崩れるマリーの表情がとても印象的で、
この映画の中で一番共感出来るシーンだった。

歴史モノとしても中途半端で、
恋愛モノとしても中途半端。
それでも、私はこの映画はキライではない。
悲劇を映像化せず、
綺麗に幕を引いたのには「やっぱりコッポラ・・・」と苦笑したケド。

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